社会保険労務士(社労士)に営業するとき、全国社会保険労務士会連合会には会員検索がなく、名簿は都道府県の社労士会ごとにばらばらです。そのなかで東京都社会保険労務士会「社会保険労務士を探す」大阪府社会保険労務士会「社労士を探す」は、会員が自分で登録した情報を公開している検索ページで、条件なしで東京会 5,900件、大阪会 785件が出ます。実際に一覧と詳細を開いて数えたところ、東京会は事務所名・氏名・登録番号・住所・電話番号が40/40、大阪会は電話番号を載せている会員が785件中286件でした。この記事は、この2つの会員検索から社労士の営業リストを作る手順を、実測の数字で書きます。

結論を3行で
・東京会は5,900件(1ページ20件=295ページ)。氏名・事務所名・登録番号・住所・電話が全件。プロフィール登録者(約436人)はメール・ホームページ・対応可能業務も取れる
・大阪会は785件(10件/ページ=79ページ)。氏名・会員番号・登録年月日は全件。電話・住所・事務所名は載せている会員だけ(電話286・住所341・URL417)
・どちらも掲載を希望した会員だけで、全会員ではない。メールは大阪会に項目がなく、東京会もプロフィール登録者だけ

2つの会員検索は作りが違います。東京会は「社会保険労務士を探す」で対応可能業務・エリア(区市町村)・事業規模などを選んで検索する形で、一覧の行に事務所名・氏名・登録番号・住所・電話が並び、プロフィールを載せている社労士だけ「詳しく見る」で詳細ページが開きます。大阪会は「事業所所在地で検索」で大阪市内の区・府内の市町村にチェックを入れて検索する形で、一覧に事務所名・氏名・会員番号・電話番号・所属支部・URL・所在地が並び、全員に詳細ページがあります。

東京都社会保険労務士会「社会保険労務士を探す」の検索結果一覧。事務所名・氏名・登録番号・事務所所在地・電話番号が行に並ぶ
東京会の検索結果一覧(条件なし・1ページ20件)。プロフィールのある社労士には「詳しく見る」が付く

東京会・大阪会の会員検索で何が絞り込めるか

東京会は、対応可能業務(就業規則・給与計算・助成金・年金・労務相談 など)、エリア(区市町村)、事業規模、ジャンルで絞れます。条件を選ばなければ5,900件、区市町村で絞ると数百件になります。大阪会は事業所所在地(大阪市24区・府内の市町村・66区分)、対応可能業務・業種・事業規模、氏名・事務所名のキーワードで絞れます。何も選ばずに検索すると785件、地域を全部チェックすると621件で、地域を登録していない会員がいるので、全件を取るなら「条件なし」で検索します。

大阪府社会保険労務士会「社労士を探す」の検索画面。事業所所在地(大阪市内の区・府内の市町村)と対応可能業務・業種・事業規模のチェックボックス
大阪会の検索画面。何もチェックせずに「この条件で検索する」を押すと785件

実際に一覧と詳細を数えた

東京会:一覧40件の実測

1・30・60・100・150・200・250・295ページから5件ずつ、40件を確かめました。

項目記載備考
事務所名40/40一覧の行
氏名40/40一覧の行
登録番号40/40一覧の行
事務所所在地40/40一覧の行。〒は除去
電話番号40/40一覧の行
メール・ホームページプロフィール登録者のみ(5/5)詳細ページ。全体では約436人
対応可能業務・業種・事業規模プロフィール登録者のみ(5/5)詳細ページ
FAX0/40項目が出ない
東京会のプロフィールページ。事務所名・氏名・登録番号・住所・電話・メール・ホームページ・対応可能業務が載る
プロフィールを載せている社労士の詳細ページ。メール・ホームページはここにだけある

大阪会:785件の一覧と詳細35件の実測

大阪会は79ページを最後まで辿って785件(ユニーク785)を数え、7ページから5件ずつ35件の詳細を確かめました。

項目記載備考
氏名・氏名カナ・会員番号・登録年月日35/35詳細ページ
電話番号785件中286件(36%)一覧にだけ載る
所在地785件中341件一覧と詳細
事務所名785件中383件無い会員は氏名がビジネス名になる
URL785件中417件一覧と詳細
区分(開業・法人の社員・役職)21/35詳細ページ
資格・認証(特定社労士・SRPⅡ・電子申請対応可)26/35詳細ページ
対応可能分野・業務・業種・事業規模25/35 前後詳細ページ
メール0/35項目がない(問い合わせはサイト内フォーム)
大阪会の詳細ページ。会員番号・登録日・所属支部・氏名・事務所名・住所・URL・区分・資格・認証が載る
大阪会の詳細ページ。区分(開業/法人の社員)や特定社労士・SRPⅡなどの認証まで載る

取れないもの

  • メールアドレス:大阪会は項目がない。東京会もプロフィール登録者(約436人)だけ
  • FAX:東京会は項目が出ず、大阪会には項目がない
  • 全会員ではない:どちらも掲載を希望した会員だけ。東京会の会員は約1万人、大阪会も785件は一部
  • 大阪会は後半のページほど「氏名と会員番号だけ」の会員が増える

社労士会の会員検索から営業リストを作る3つの方法

方法向いている量手間注意点
手作業でコピー〜50件1件1〜2分東京会は295ページ、大阪会は79ページを開くことになる
収集ツール(IZANAMI数百〜全件検索結果を開いて「開始」を押すだけプロフィールの有無で取れる項目が変わる。連絡先の不足は補完で埋める
名簿の購入まとまった件数依頼だけ社労士会の名簿は市販されていない。業者リストは更新時期が分からない

IZANAMI は、東京会は検索結果、大阪会は「この条件で検索する」を押した一覧を開いた状態で「開始」を押すと、ページ送りと詳細ページの往復を自動で行います。東京会はプロフィールのある社労士だけ詳細を開き、無い社労士は一覧の行から取るので、5,900件を取りこぼしません。大阪会は電話番号が一覧にしか無いので、一覧の値をそのまま電話番号の列に入れます。取った住所と氏名でデータ補完をかけると、ホームページやメールアドレスの一部が埋まります。

収集ツールの使い分け

ツール社労士会の会員検索向いている使い方
U社士業サイトの一部に対応大手ポータル中心にまとめて取りたい
K社税理士・社労士などの検索サイトに個別のツール1サイトごとに買い切りたい
IZANAMI東京会・大阪会に対応(士業サイトは税理士・司法書士・行政書士・弁理士も)士業を横断して差分で集めたい

IZANAMI の弱点も書いておきます。Windows のパソコンで Chrome を動かして収集するので、パソコンを起動している間しか集まりません。東京会の5,900件は詳細の往復を含めて数時間かかります。「今日中に1万件」には向きません。

社労士会の会員検索を営業リストにするときの弱点と対策

一番の弱点は会ごとに別サイトなことです。全国47の社労士会がそれぞれ会員検索を持っていて(持っていない会もあります)、書式もばらばらです。東京会・大阪会で全国の社労士の一部しかカバーできません。対策は、士業の名簿を横断して集めることです。IZANAMI では税理士情報検索・司法書士検索・行政書士会員検索・弁理士ナビにも対応しているので、「中小企業の顧問先を持つ士業」というくくりで集められます。

もう1つは掲載が任意なことです。大阪会は電話番号を載せている会員が36%なので、電話営業のリストとしては半分以下です。データ補完で氏名・事務所名・住所からホームページと電話を探すと埋まる分がありますが、全件は埋まりません。

どの方法を選べばいいか

  • 東京の社労士に電話やDMで営業したい → 東京会。住所・電話が全件、区市町村で絞れる
  • 大阪の社労士にメールやフォームで営業したい → 大阪会は URL が417件あるので、補完でメール・フォームを埋める
  • 助成金や就業規則など業務で絞りたい → 東京会はプロフィール登録者、大阪会は詳細の「対応可能業務」列で絞れる
  • 士業全体を狙いたい → 税理士・司法書士・行政書士・弁理士の検索と併用

IZANAMI は月額7,800円(初期費用4,400円)で収集件数に上限がありません。料金プランはこちらで確認できます。

よくある質問

Q1. 社労士会の会員検索から営業リストは作れますか?

作れます。東京会は5,900件、大阪会は785件が検索結果に出て、氏名・事務所名・登録番号は全件、住所・電話は東京会が全件、大阪会は載せている会員だけです。

Q2. 全国の社労士を一度に集められますか?

集められません。全国社会保険労務士会連合会に会員検索はなく、都道府県の社労士会ごとに別のサイトです。まず東京会・大阪会に対応しています。

Q3. メールアドレスは取れますか?

大阪会は項目がありません。東京会はプロフィールを載せている約436人だけです。残りはデータ補完で探します。

Q4. 対応可能業務で絞れますか?

絞れます。東京会は検索条件で選べ、大阪会は詳細の「対応可能業務」「対応可能業種」「対応可能事業規模」を列にしているので、収集後にCSVで絞れます。

Q5. 特定社労士だけを取り出せますか?

大阪会は「資格・認証」の列に特定社労士・SRPⅡ認証・電子申請対応可が入るので、CSVで絞れます。東京会は「電子申請・情報セキュリティ対応状況」が詳細にあります。

まとめ

東京会・大阪会の会員検索は、社労士の氏名・事務所名・登録番号・住所・電話を会員自身が登録した公的な名簿です。会ごとに別サイトで掲載も任意ですが、東京5,900件・大阪785件は、社労士向けの営業リストとしては最大級です。

弱点は全国を1か所で取れないことと、メールがほぼ無いこと。住所・電話で使い、メール・フォームは補完で埋める。この前提で使ってください。

IZANAMI は2日間の無料トライアルがあり、インストールのサポートも付きます。狙っている区や業務で何件取れるか、試してから判断してください。

本記事の実測値は2026年9月18日時点のものです。東京会は条件なし検索の8ページから40件、大阪会は条件なし検索の79ページ全件(785件)と7ページから35件の詳細を確認したものです。掲載内容は各会員が更新するため、件数・項目は変動します。出典:東京都社会保険労務士会「社会保険労務士を探す」、大阪府社会保険労務士会「社労士を探す」。

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