「いい話だったけど、また連絡します」
この言葉を聞くたび、今までの商談時間が無駄になったような気持ちになりませんか?
ヒアリングもうまくいった、提案も好反応だった。なのに、最後の最後で契約に至らない——。
実は、これはクロージングのテクニック不足が原因です。あと一歩のところで取りこぼしている営業マンは、驚くほど多いのが現実です。
しかし、安心してください。クロージングは「才能」ではなく「技術」です。適切なテクニックを知り、実践すれば、誰でも成約率を2倍以上に引き上げることができます。
この記事では、トップ営業マンが実践しているクロージング成功の7つの黄金律を、具体的なトーク例と共に解説します。明日の商談から即実践できる内容ばかりです。
クロージングとは?なぜ最後の一押しで決まるのか
クロージング(Closing)とは、「締めくくり」を意味し、営業活動では見込み客に契約の意思決定を促す最終段階を指します。
どんなに素晴らしいプレゼンテーションをしても、最後に契約を決めてもらえなければ、すべての努力が水の泡です。
クロージングが重要な3つの理由:
- 成約率に直結する:同じ商談数でも、クロージング力の差で成約数が2-3倍変わる
- 顧客の決断を後押しする:迷っている顧客の背中を押す重要な役割
- 売上目標の達成を左右する:個人の成績だけでなく、チーム全体の業績に影響
実際、**営業の平均成約率は20-30%**と言われています。つまり、10件商談して2-3件しか成約しないのが一般的です。
しかし、トップセールスはクロージングテクニックを駆使して、成約率40-50%以上を達成しています。その差は、最後の5分間のクロージングで生まれるのです。
【黄金律①】たった一つの質問で決める
多くの営業マンは、クロージングの際に「どうでしょうか?」「ご検討いただけますか?」といった曖昧な質問をしてしまいます。
しかし、トップ営業マンは違います。たった一つの質問で、顧客に決断を促すのです。
効果的なクロージング質問
❌ NG例: 「いかがでしょうか?」 → 曖昧すぎて、顧客が答えに困る
⭕ OK例: 「この提案で、○○様の【課題】は解決できそうでしょうか?」 → 課題解決にフォーカスし、顧客の意見を求める
なぜこの質問が効果的なのか
- 課題解決に焦点を当てている:商品の売り込みではなく、顧客の問題解決が目的
- 顧客の判断を尊重している:「できそうでしょうか?」で押し付けがましくない
- Yes/Noで答えやすい:明確な回答を引き出しやすい
実践トーク例
「○○社長、今日ご提案させていただいた【在庫管理システム】ですが、
現在お困りの『在庫の過不足』と『棚卸しの手間』という2つの課題は、
これで解決できそうでしょうか?」
この質問の後、顧客が「そうですね…」と考え始めたら、次の黄金律に進みます。
【黄金律②】「沈黙」の力を活用する——10秒ルール
クロージングの質問をした後、気まずい沈黙が訪れます。多くの営業マンは、この沈黙に耐えられず、つい話し始めてしまいます。
これが最大の失敗です。
この沈黙の間、顧客は提案内容を真剣に検討しています。あなたが焦って話し始めると、その思考を遮ってしまうのです。
沈黙の10秒ルール
クロージングの質問をしたら、最低10秒は沈黙を守る。
顧客が口を開くまで、じっと待つ。この10秒間に、契約の可否が決まると言っても過言ではありません。
トップセールスの実例
ある不動産営業のトップは、この「沈黙の10秒ルール」を徹底しています。
「最初は耐えがたい10秒でしたが、慣れてくると、この間に顧客の表情から多くの情報を読み取れるようになりました。目線の動き、息づかい、手の動き——すべてが購買シグナルです」
沈黙中に観察すべきポイント
- 👀 目線:資料を見ている→検討中、目線を逸らす→迷っている
- 🤔 表情:眉間にしわ→不安がある、微笑む→前向き
- ✋ 仕草:腕を組む→慎重、前のめり→興味あり
沈黙を破って最初に話したほうが「負け」——これがクロージングの鉄則です。
【黄金律③】「感情」に訴える——理性より感情で人は動く
BtoB営業では「理性的な判断が重要」と思われがちですが、実は最終的な決定には必ず感情が関わっています。
人は「論理で納得し、感情で決断する」のです。
感情に訴える3つの要素
①達成感・自己実現 「このシステムを導入すれば、○○様が目指されている『業界No.1の効率性』を実現できます」
②周囲からの評価 「この施策により、社内での評価が大きく向上するはずです。経営陣からも『よくやった』と言われるでしょう」
③不安の解消 「これで、毎月末の締め作業で徹夜することもなくなりますよ。ご家族との時間も増やせます」
成功事例:広告代理店の営業
ある広告代理店の営業マンは、クライアントの個人的な目標(業界内での知名度向上)に焦点を当てたプレゼンで、大型案件を獲得しました。
「数字だけでなく、社長の夢を語ることで、強い共感を得られました。『あなたは私のビジネスを理解してくれている』と言われた瞬間、成約を確信しました」
実践トーク例
「○○部長、この【営業支援ツール】を導入すれば、
毎日21時退社が当たり前だった営業部が、定時で帰れるようになります。
部下からの信頼も厚くなりますし、ご自身の評価も上がるはずです」
【黄金律④】「選択肢」を提示する——二択の罠を避ける
「購入しますか?それともしませんか?」という二択では、「しません」と言いやすくなってしまいます。
代わりに、複数の選択肢を提示することで、成約の可能性が高まります。
選択肢提示の3パターン
パターン①:プラン選択 「Aプラン(ベーシック)とBプラン(プレミアム)、どちらがより御社に適していると思われますか?」
パターン②:導入時期選択 「来月から開始するのと、4月の新年度から開始するのでは、どちらがご都合よろしいでしょうか?」
パターン③:数量・範囲選択 「まずは営業部門だけで導入するか、全社一斉に導入するか、どちらがリスクを抑えられますか?」
なぜ選択肢が効果的なのか
この質問により、顧客の思考が「購入するかしないか」から「どのように購入するか」にシフトします。
購入すること自体は前提となり、あとは詳細を詰めるだけの状態になるのです。
自動車ディーラーの成功例
あるディーラーのセールスマンは、この手法で販売台数を50%増加させました。
「車種を選ぶ段階から納車日を決める段階まで、常に選択肢を提示します。『赤と白、どちらがお好みですか?』『納車は今月末と来月初め、どちらがご都合よろしいですか?』——こうして自然と契約に結びついていきます」
【黄金律⑤】「ストーリー」を活用する——事例の力
人間の脳は、データよりもストーリーに強く反応します。
クロージングの際に適切なストーリー(成功事例)を使うことで、説得力が大きく向上します。
効果的なストーリーの3要素
- 類似性:「御社と似た課題を抱えていた」
- 不安と解決:「最初は躊躇していたが、導入後に成功した」
- 具体的な成果:「3ヶ月で売上30%アップ」
実践トーク例
「実は、御社と同じ製造業で従業員50名規模の○○社様も、
最初は『本当に効果があるのか』と導入を躊躇されていました。
しかし、導入後わずか3ヶ月で、在庫ロス率が15%から3%に改善し、
年間で約500万円のコスト削減を実現されました。
社長様から『もっと早く導入すればよかった』とお褒めの言葉をいただいています」
保険営業トップの秘訣
ある保険営業のトップセールスは、常に3つの成功事例をストーリー形式で用意しているそうです。
「お客様の状況に最も近い事例を選んで語ることで、『自分のことだ』と思っていただけます。ストーリーを話し終えた後、お客様の目の色が変わる瞬間があるんです」
【黄金律⑥】「緊急性」を創出する——今決める理由を作る
人は現状維持を好む傾向があります。「また今度でいいか」と先延ばしにされると、成約の可能性は大きく下がります。
行動を起こす緊急性を感じてもらうことが重要です。
緊急性を創出する4つの方法
①期間限定特典 「今月中にご契約いただけますと、3ヶ月間の無料サポートがついてきます(通常30万円相当)」
②在庫・枠の限定 「実は、この特別プランは残り3社様限定なんです」
③早期導入のメリット 「来週までにご決断いただければ、今期の決算に間に合います。今期の業績に大きくプラスの影響を与えられます」
④競合状況の提示 「同じエリアで、すでに競合の○○社様が導入を決められています」
Webサービス営業の実例
あるSaaS営業担当は、「初月無料」キャンペーンの期限を効果的に活用し、成約率を2倍に伸ばしました。
「『今月末までの特典です』と明確に期限を示すことで、お客様に『今でなければ』と思っていただけます。決断のスピードが格段に上がりました」
⚠️ 注意点
ただし、嘘の緊急性は絶対にNGです。
「在庫がない」と言ったのに実はあった、「今日だけ」が毎日続いている——こうした嘘は、信頼を一瞬で失います。
【黄金律⑦】「次のステップ」を明確にする——契約後の不安を消す
契約の瞬間、多くの顧客が「本当に大丈夫だろうか」という不安を感じています。
契約後の具体的なイメージを持ってもらうことで、この不安を和らげることができます。
次のステップを示す流れ
「ご契約いただきましたら、まず来週火曜日に、
専任の担当エンジニアが詳細なヒアリングにうかがいます。
そして2週間後には初期設定が完了し、すぐにご利用いただけます。
1ヶ月後には、最初の効果測定レポートをお持ちしますので、
導入効果を数値で実感していただけるはずです」
なぜ効果的なのか
- 具体的:「いつ」「誰が」「何をする」が明確
- 安心感:サポート体制がしっかりしていることを示す
- 成功イメージ:「1ヶ月後には効果を実感」で前向きな未来を描ける
人材サービスの成功例
ある人材サービスの営業マネージャーは、契約後の100日間の詳細なスケジュールを提示することで、高額案件の成約率を20%向上させました。
「お客様に『明日から何が起こるか』をイメージしていただくことで、契約への心理的ハードルが大きく下がりました」
クロージング前の準備が成功を決める——BANT情報の重要性
ここまで7つの黄金律を紹介しましたが、これらを最大限に活かすためには、事前の十分な準備が不可欠です。
特に重要なのが「BANT情報」の把握です。
BANTとは
- B (Budget):予算はあるか?
- A (Authority):決裁権は誰が持っているか?
- N (Needs):どんなニーズがあるか?
- T (Timeframe):導入時期はいつか?
これらの情報がないままクロージングに入ると、**「予算がない」「決裁者に確認する」**と言われて終わってしまいます。
情報収集の効率化——IZANAMIの活用
「でも、そんな詳細な情報を集める時間がない…」
そう思った方に朗報があります。
営業リスト作成ツール「IZANAMI(イザナミ)」を使えば、商談前の情報収集時間を大幅に削減できます。
IZANAMIは、インターネット上の企業情報を自動収集し、以下のデータを提供します:
- 企業の基本情報(メール、電話、住所)
- 詳細情報(資本金、年商、従業員数)
- お問い合わせフォーム情報(オプション)
IZANAMIを使った準備の流れ
商談前日:
- IZANAMIで相手企業の最新情報をチェック
- 従業員数や資本金から、おおよその予算規模を推測
- 業界トレンドをリサーチし、話題作りに活用
商談当日:
- 収集した情報をもとに、顧客の課題を深掘りする質問を準備
- 類似企業の成功事例をストーリーとして用意
クロージング時:
- 事前情報をもとに、最適なプラン・価格帯を提案
- 導入時期の提案も、企業の状況を踏まえて的確に
このように、情報収集を効率化することで、クロージングに集中できるのです。
月額5,980円で無制限にデータを収集でき、業界最安値のコストパフォーマンスを実現しています。
まとめ:クロージングは「技術」——今日から実践できる
クロージングで成約率を上げる7つの黄金律をおさらいします:
- たった一つの質問:「この提案で課題は解決できそうですか?」
- 沈黙の力:10秒ルールを守る
- 感情に訴える:理性だけでなく、感情で決断させる
- 選択肢を提示:「購入するか」ではなく「どう購入するか」
- ストーリー活用:成功事例で説得力を高める
- 緊急性の創出:今決める理由を作る
- 次のステップ明示:契約後の不安を消す
これらのテクニックは、明日の商談から即実践できます。
ただし、忘れてはいけないのは、ツールやテクニックだけでは不十分だということ。
大切なのは、お客様と真摯に向き合い、お客様の立場に立って考え、行動する姿勢です。
クロージングの本質は、「売り込む」ことではなく、「顧客の決断を後押しする」こと。
7つの黄金律と、IZANAMIのような効率化ツールを活用しながら、顧客にとって最良の選択をサポートする——それが、成功するクロージングの真髄なのです。
あなたも今日から、クロージングの達人を目指しませんか?
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