営業リスト作成で、こんな経験ありませんか?
IZANAMIや手作業で企業情報を集めたけど、資本金の表記が「3億円」「300,000千円」「300000000」とバラバラ。従業員数も「30人」「三十名」「30」って…これ全部同じ意味なのに、どうやって整理すればいいの?
Excelのフィルター機能を使おうにも、表記が統一されていないから思うように絞り込めない。かといって手作業で一つひとつ確認して統一するなんて、何時間かかるんだって話ですよね。
実は、この面倒くさい「表記揺れ問題」、AIを使えば一瞬で解決できるんです。今回は、営業リスト整理をAIで劇的に効率化する方法を、具体的なプロンプト例も交えて詳しく解説します。
営業リスト作成の最大の課題「表記揺れ問題」
営業リストを作成するとき、一番面倒なのがデータの表記揺れです。
どこで表記揺れが発生するのか
IZANAMIでリクナビNEXTやdodaといった求人サイトから企業情報を収集した場合、あるいは手作業で様々なサイトから情報を集めた場合、以下のような表記揺れが必ず発生します。
資本金の表記パターン例
- 「1億円」
- 「100,000千円」
- 「100000000円」
- 「1億」
- 「100百万円」
従業員数の表記パターン例
- 「50人」
- 「50名」
- 「五十人」
- 「50」
- 「約50名」
- 「50名(正社員)」
年商の表記パターン例
- 「10億円」
- 「1,000,000千円」
- 「10億」
- 「約10億円」
- 「1000百万円」
これ、全部違う文字列として認識されちゃうんです。だからExcelでフィルターかけようとしても、うまく絞り込めないんですよね。
なぜ表記揺れが起きるのか
各企業が自社サイトや求人サイトに情報を掲載する際、統一されたフォーマットがないのが原因です。
同じ企業の情報でも:
- あるサイトでは「100,000千円」と表記
- 別のサイトでは「1億円」と表記
- 自社サイトでは「1億」と単位なしで表記
このように、どのサイトから情報を収集するかによって、表記が変わってしまうことがあります。
手作業で整理すると地獄を見る
じゃあこれ、手作業で整理するとどうなるか。試算してみましょう。
作業時間の試算
条件
- 収集した企業リスト:1,000件
- 確認・修正が必要な項目:資本金、従業員数、年商の3項目
- 1件あたりの処理時間:平均30秒(確認・判断・修正)
計算 1,000件 × 30秒 = 30,000秒 = 約8.3時間
丸一日潰れますね。しかも、この作業中にミスが発生する可能性も高い。「100,000千円」を「10億円」と勘違いして入力しちゃったり、「50名(正社員)」から数字だけ抜き出すときに間違えたり。
人件費に換算すると
仮に時給2,000円の社員がこの作業をした場合:
8.3時間 × 2,000円 = 16,600円
1回のリスト整理で、これだけのコストがかかるんです。月に何回もリストを作成・更新するなら、コストは膨大になります。
AIがリスト整理を革新する理由
ここで登場するのがAIです。なぜAIなら表記揺れを解決できるのか?
AIの得意分野:文脈理解と正規化
最新のAI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)は、文脈を理解して数値を正規化する能力に優れています。
「100,000千円」も「1億円」も「100000000円」も、すべて同じ金額だと理解できるんです。そして、指示に従って統一した形式で出力してくれます。
AIができること
- 様々な表記を自動判別
- 数値の正規化(すべて「円」単位に統一など)
- 条件に合致するデータの抽出
- 並べ替えやグルーピング
- CSV形式での再出力
しかも、これが数秒〜数十秒で完了します。
処理時間の比較
方法 | 1,000件の処理時間 | コスト(時給2,000円換算) |
---|---|---|
手作業 | 約8.3時間 | 約16,600円 |
AI活用 | 約1〜5分 | 約33〜167円 |
時間は約100倍、コストは約100分の1になるわけです。
対応AIツールの比較
営業リスト整理に使えるAIツールを比較してみましょう。
AIツール | 無料版 | ファイル読み込み | おすすめ用途 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
ChatGPT | △(制限あり) | 有料版(Plus以上)のみ | 大量データの処理、複雑な条件抽出 | ChatGPT |
Claude | ○ | 無料版でも対応 | 精度重視、詳細な指示での処理 | Claude |
Gemini | ○ | 対応 | Googleスプレッドシートとの連携 | Gemini |
Copilot | ○ | 対応(Edge使用時) | Microsoft製品との連携 | Copilot |
どれを選ぶべき?
初めてAIを使う人、まずは無料で試したい人
→ Claude または Gemini(どちらも無料版でファイル読み込み対応)
大量データを頻繁に処理する人
→ ChatGPT Plus(月額20ドル、無料版ではファイル読み込み不可)
Googleスプレッドシートで管理したい人
→ Gemini(Google製品との親和性が高い、無料版で十分)
Microsoft製品をメインで使っている人
→ Copilot(ExcelやTeamsと連携しやすい、無料版で利用可能)
具体的な活用手順:3ステップで完了
AIを使った営業リスト整理は、たった3ステップで完了します。
ステップ1:CSVファイルを用意する
IZANAMIで収集したリスト、または手動で作成したリストをCSV形式で保存します。IZANAMIならすでにCSV形式で出力されているので、そのままでOKです。
ステップ2:AIにファイルをアップロード
選んだAIツール(Claude、ChatGPT、Gemini等)を開いて、CSVファイルをアップロードします。
Claudeの場合
- チャット画面下部のクリップアイコンをクリック
- CSVファイルを選択してアップロード
ChatGPTの場合(Plus以上)
- チャット画面下部のクリップアイコンをクリック
- CSVファイルを選択してアップロード
ステップ3:プロンプトで指示を出す
ここが一番重要。具体的なプロンプト例を5パターン紹介します。
コピペで使える実践的プロンプト5選
プロンプト①:基本的な条件抽出
このCSVファイルには企業リストが含まれています。
以下の条件に合致する企業のみを抽出して、新しいCSVファイルとして出力してください。
【条件】
- 資本金が1億円以上
- 従業員数が30名以上
注意点:
- 資本金は「100,000千円」「1億円」「100000000円」など様々な表記がありますが、すべて正しく判別してください
- 従業員数も「30人」「30名」「三十名」など様々な表記を正しく認識してください
プロンプト②:表記の統一と並べ替え
このCSVファイルの企業リストを以下のように加工してください。
1. 資本金の表記を統一(すべて「円」単位の数値のみに)
2. 従業員数の表記を統一(すべて数値のみに)
3. 資本金の多い順に並べ替え
4. 新しいCSVファイルとして出力
例:
- 「100,000千円」→「100000000」
- 「1億円」→「100000000」
- 「30名」→「30」
- 「三十人」→「30」
プロンプト③:複数条件での高度な絞り込み
このCSVファイルから、以下のすべての条件を満たす企業を抽出してください。
【条件】
1. 資本金が5,000万円以上3億円以下
2. 従業員数が10名以上100名以下
3. 設立年が2000年以降
そして、以下の順で並べ替えてください:
1. 資本金の多い順
2. 同じ資本金の場合は従業員数の多い順
最後にCSV形式で出力してください。
プロンプト④:業種別の分類と抽出
このCSVファイルの企業リストを、事業内容から業種を判別して分類してください。
【分類したい業種】
- 製造業
- IT・ソフトウェア
- 不動産
- 小売・卸売
- サービス業
- その他
各業種ごとに、資本金1億円以上の企業のみを抽出し、業種別にシートを分けてCSVで出力してください。
(または、業種ごとに別々のCSVファイルを作成してください)
プロンプト⑤:データクレンジングと補完
このCSVファイルの企業リストをクレンジングしてください。
【やってほしいこと】
1. 資本金、従業員数、年商の表記を統一(数値のみに)
2. 全角数字を半角数字に変換
3. 空欄がある行は削除
4. 重複している企業名があれば1つにまとめる
5. 電話番号のフォーマットを「XXX-XXXX-XXXX」形式に統一
クレンジング後、CSV形式で出力してください。
実際の使用例:リクナビNEXTのデータを整理する
リクナビNEXTから収集したデータを使った具体例を見てみましょう。
ビフォー(収集直後のデータ)
企業名 | 資本金 | 従業員数 | 年商 |
---|---|---|---|
A社 | 100,000千円 | 50名 | 5,000百万円 |
B社 | 1億円 | 三十人 | 3億円 |
C社 | 50000000 | 20 | 200,000千円 |
D社 | 3億 | 約100名 | 10億 |
これ、そのままだとExcelのフィルターが使いづらいですよね。
アフター(AI処理後)
プロンプト②を使って処理した結果:
企業名 | 資本金 | 従業員数 | 年商 |
---|---|---|---|
D社 | 300000000 | 100 | 1000000000 |
A社 | 100000000 | 50 | 5000000000 |
B社 | 100000000 | 30 | 300000000 |
C社 | 50000000 | 20 | 200000000 |
すべて数値に統一され、資本金の多い順に並べ替えられました。これなら、Excelでの二次加工も楽々です。
処理時間:約30秒
手作業なら2時間かかるところを、30秒で完了。しかもミスゼロです。
業種別の活用パターン
業種によって、重視する項目や絞り込み条件が変わります。
製造業向けの営業リスト整理
重視する項目
- 資本金(設備投資余力の目安)
- 従業員数(企業規模)
- 工場所在地
よく使うプロンプト
資本金3億円以上、従業員数50名以上の製造業を抽出し、
資本金の多い順に並べ替えてCSV出力してください。
不動産業向けの営業リスト整理
重視する項目
- 管理物件数
- 店舗数
- 対応エリア
よく使うプロンプト
管理物件数が100件以上、店舗数が3店舗以上の不動産会社を抽出し、
管理物件数の多い順に並べ替えてCSV出力してください。
IT・SaaS企業向けの営業リスト整理
重視する項目
- 設立年(新しい企業ほどIT投資に積極的)
- 従業員数
- 資本金
よく使うプロンプト
設立年が2015年以降、従業員数が20名以上のIT企業を抽出し、
設立年の新しい順に並べ替えてCSV出力してください。
IZANAMIとAI連携の最強コンボ
営業リスト作成ツールIZANAMIとAIを組み合わせると、最強の営業リスト作成フローが完成します。
理想的なワークフロー
ステップ1:IZANAMIで大量データを収集
- 複数サイトから自動収集
- リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、就活会議、エン転職、PRTIMES、イーキャリア、など
- ほったらかしで無制限に収集
ステップ2:AIで表記を統一・条件抽出
- 表記揺れを自動で正規化
- 細かい条件で絞り込み
- 必要な項目だけを抽出
ステップ3:営業活動に活用
- 精度の高いリストでアプローチ
- メール、電話、お問い合わせフォームなど
- 反応率が向上
このフローなら、データ収集から営業開始まで最短1時間で完了します。
費用対効果を計算してみた
実際にどれくらいお得なのか、具体的に計算してみましょう。
月に4回リストを作成・更新する場合
従来の手作業の場合
- 1回あたり8.3時間
- 月4回 = 33.2時間
- 時給2,000円 × 33.2時間 = 月額66,400円
IZANAMI + AI活用の場合
- IZANAMI月額:7,800円
- AI利用料:無料〜2,000円程度(Claude無料版やChatGPT Plus)
- 作業時間:ほぼゼロ(月1時間程度)
- 時給2,000円 × 1時間 = 2,000円
- 合計:月額9,800円〜11,800円
削減額:月額54,600円〜56,600円
年間で換算すると、約65万円〜68万円のコスト削減になります。
しかも、手作業によるミスもなくなるので、無駄なアプローチが減って営業効率も向上します。
よくある質問
Q1:AIが間違えることはないの?
A:完璧ではありませんが、精度は非常に高いです。
たとえば「100,000千円」を「1億円」と正しく判別する精度は95%以上です。ただし、以下のようなケースでは注意が必要:
- 極端に珍しい表記(「壱億円」など)
- データが欠損している場合
- 数値以外の文字が混在している場合(「約100名(パート含む)」など)
処理後に一度目視確認することをおすすめします。それでも、手作業で全件チェックするより圧倒的に効率的です。
Q2:大量データでも処理できる?
A:できますが、AIによって制限があります。
AIツール | 1回で処理できる目安 | 超える場合の対処法 |
---|---|---|
Claude | 数千行程度 | ファイルを分割して複数回処理 |
ChatGPT Plus | 数千〜数万行 | Code Interpreter使用で大容量対応 |
Gemini | 数千行程度 | Googleスプレッドシートに転送して処理 |
数万件のデータがある場合は、5,000件ずつ分割して処理するのが確実です。
Q3:どのAIを選べばいい?
A:用途と予算によって使い分けましょう。
まずは無料版から始めたい場合
Claude(無料版)
無料版でもCSVファイルの読み込みと処理が可能。精度も高いので、初めての方はここから始めるのがおすすめ。
Gemini(無料版)
Googleアカウントがあれば無料で利用可能。スプレッドシートと連携しやすく、Google Workspaceを使っている企業に最適。
Copilot(無料版)
Microsoft Edgeブラウザで使える無料版でもファイル読み込みに対応。Excelとの連携がスムーズ。
業務で本格的に使う場合(有料版)
ChatGPT Plus(月額20ドル)
※無料版ではファイル読み込み不可、Plus以上が必要
処理能力が高く、大容量ファイルにも対応。Code Interpreterで高度な処理が可能。頻繁に大量データを処理するならこちら。
Claude Pro(月額20ドル)
無料版より処理速度が速く、利用制限も緩和。業務で頻繁に使うなら有料版も検討価値あり。
まとめ:AIで営業リスト整理を革新しよう
営業リスト作成の最大の課題「表記揺れ問題」は、AIを活用することで劇的に解決できます。
この記事のポイント
✓ 表記揺れは営業リスト作成の最大の課題
「100,000千円」も「1億円」も同じ意味なのに、システムは別物として認識してしまう
✓ 手作業での整理は時間とコストの無駄
1,000件の処理に8時間以上、人件費換算で16,600円もかかる
✓ AIなら数秒〜数十秒で完了
時間は約100倍速、コストは約100分の1に削減できる
✓ 無料で使えるAIツールも充実
Claude、Geminiなら無料版でも十分な機能が使える
✓ 具体的なプロンプトをコピペするだけ
この記事のプロンプト例を使えば、すぐに実践できる
✓ IZANAMIとAI連携が最強
データ収集から営業開始まで最短1時間、年間約65万円のコスト削減
今すぐ始められます
まだ営業リストの整理を手作業でやっていませんか?
AIを活用すれば、今日から作業時間を100分の1にできます。この記事で紹介したプロンプトをコピペして、ぜひ試してみてください。
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