ホットペッパービューティーで営業リストを作る方法を解説

– ホットペッパービューティーには、ヘアサロンだけで67,000店以上が掲載されています(リクルート調べ・2026年4月時点)。美容室向けの営業リストを作る情報源としては、国内で最大級です。

– ただしメールアドレスは1件も載っていません。22店舗を実際に開いて確認したところ、取得できたのは電話番号・住所・営業時間・定休日・席数・スタッフ数まででした。

– 一方で「4席以下の小型サロン」「15席以上の大型サロン」「取扱ブランド」など93種類の条件で絞り込めます。件数を増やすより、狙いを絞り込むのに向いた情報源です。

ホットペッパービューティーから美容室の営業リストは作れます。掲載は67,000店以上(2026年4月時点)で、店名・住所・電話番号・営業時間・定休日・席数・スタッフ数を取得できます。ただしメールアドレスと公式サイトURLは掲載されていないため、電話または郵送でのアプローチが前提になります。

この記事では、2026年8月31日時点で実際にホットペッパービューティーを操作し、「何件あるのか」「どの項目が取れるのか」を数えた結果をそのまま載せます。推測ではなく実測値です。

ホットペッパービューティーの掲載規模を実数で確認する

ホットペッパービューティーはリクルートが運営する美容サロンの検索・予約サイトです。まず規模を、公式が出している数字で押さえます。

掲載を検討するサロン向けの公式ページには、次の数字が記載されています(リクルート調べ・2026年4月時点)。
項目掲載数・件数
ヘアサロンの掲載店舗数67,000店以上
リラク・エステなどの掲載店舗数108,000店以上
ヘアサロンの年間ネット予約数1.2億件以上
リラク・エステなどの年間ネット予約数8,400万件以上

予約数は2025年4月1日〜2026年4月1日の予約受付日ベースです。

なお、この記事の旧版には「掲載店舗は約5万件」「年間予約数9,000万件(2022年6月末時点)」と書いていました。4年で掲載は約1.3倍、予約数は約1.3倍に増えています。古い数字のまま提案資料に使っていた場合は、差し替えてください。

エリア単位では何件になるのか

営業リストとして考えるとき、全国の総数より意味があるのはエリア単位の件数です。実際に検索して数えました。

エリアヘアサロンの掲載件数
青山・表参道・原宿772件
横浜・関内・元町652件
銀座・有楽町・新橋・丸の内508件
新宿・高田馬場・代々木391件
渋谷365件
池袋・目白357件

(2026年8月31日時点、ヘアサロンのみ)

都心の主要エリアで1エリアあたり350〜800件です。テレアポの1日あたりのコール数を50件とすると、1エリアで1〜2週間分になります。「まずどこから当たるか」を決める材料として、この粒度は実用的です。

ホットペッパービューティーで実際に取得できる項目を22店舗で数えた

ここが一番知りたいところだと思います。新宿・高田馬場・代々木エリア(391件)の検索結果一覧から22店舗の詳細ページを開き、項目ごとに掲載されているかを数えました

項目掲載店舗数
店名22 / 22
住所22 / 22
電話番号22 / 22
営業時間22 / 22
定休日22 / 22
席数(セット面)22 / 22
スタッフ数22 / 22
駐車場の有無22 / 22
公式サイトのURL0 / 22
メールアドレス0 / 22

(2026年8月31日、新宿・高田馬場・代々木エリアの検索結果上位22店舗)

席数とスタッフ数が全店で取れるのが大きい

注目したいのは、席数とスタッフ数が22店舗すべてで掲載されていたことです。しかもスタッフ数は、スタイリストとアシスタントに分けて記載されています。実際に取得できた値の一部がこちらです。

席数スタッフ数
セット面12席スタイリスト17人
セット面8席スタイリスト4人/アシスタント7人
セット面10席スタイリスト5人/アシスタント5人
セット面7席スタイリスト5人/アシスタント6人
セット面5席スタイリスト6人

美容室向けの商材は、店舗規模で提案内容が変わります。シャンプー台や什器、予約システム、求人サービス、店販商品——どれも「セット面5席・スタイリスト1人の個人店」と「セット面12席・スタイリスト17人の店」では話の中身が別物です。

この2項目が全店で取れるということは、電話をかける前に相手の規模がわかるということです。これは名簿を買っても得られない情報で、ホットペッパービューティーを情報源に選ぶ実質的な理由になります。

電話番号は「予約用」であることを理解しておく

電話番号は22/22で取得できますが、この番号は来店予約のために公開されているものです。営業でかけると、相手は予約の問い合わせだと思って出ます。

つまり、開口一番で用件を伝えないと、そこで切られます。「予約の電話だと思って出た人に、営業の話を始める」という前提でトークを組む必要があります。名簿業者から買った代表電話とは、かける側の心構えが違います。

断られ方への備えについては、営業でよくある断り文句と切り返しをあわせてご覧ください。

ホットペッパービューティーの絞り込み条件は93種類ある

ホットペッパービューティーの検索画面には、こだわり条件のチェックボックスが93個あります(2026年8月31日時点、ヘアサロン検索)。これを営業リストのセグメント軸として使えます。

新宿・高田馬場・代々木エリア(391件)で、実際に条件を指定して件数を数えました。

絞り込み条件391件中の該当数
4席以下の小型サロン111件
個室あり76件
ケラスターゼ取扱34件
ムコタ取扱29件
駐車場あり27件
15席以上の大型サロン26件
COTA取扱25件
キッズスペースあり10件

取扱ブランドで絞れるのが実務的に効く

美容ディーラーや薬剤メーカーの営業であれば、この表の意味はすぐわかると思います。「どの薬剤ブランドを使っているか」で店舗を絞り込めるということです。

ケラスターゼ、アヴェダ、COTA、ムコタ、ハホニコ、オージュア系、オーガニック系トリートメント——こうしたブランド名が条件として並んでいます。自社の競合ブランドを使っている店だけを抜き出す、あるいは自社ブランドの導入店を除外する、といった使い方ができます。

391件を全部当たるのではなく、「ケラスターゼを使っている34件」に絞れば、話の入り口が最初から決まります。件数は10分の1以下になりますが、1件あたりの精度は上がります。

規模で絞る使い方

「4席以下の小型サロン」が111件、「15席以上の大型サロン」が26件。同じエリアでも狙いによって母集団が変わります。

  • 小型サロン(111件) — オーナー本人が電話に出る確率が高い。決裁者に直接届くが、予算は小さい
  • 大型サロン(26件) — 予算はあるが、決裁までの経路が長い。件数が少ないので個別対応向き

このほか、個室あり・キッズスペースあり・年中無休・最寄り駅から徒歩3分以内・完全予約制・女性スタッフが多い/男性スタッフが多い、といった条件もあります。カット料金の下限と上限を指定するメニューもあるため、価格帯でも絞り込めます。

ホットペッパービューティーで営業リストを作るときの弱点

正直に書きます。この情報源には、はっきりした弱点が4つあります。

1. メールアドレスが取得できない

22店舗中0件でした。フォーム営業やメール営業を前提にしている場合、ホットペッパービューティーだけでは成立しません。電話か郵送に手段が限られます。

2. 公式サイトのURLが載っていない

詳細ページから外部サイトへのリンクがあるかを10店舗で確認しましたが、0/10でした。ホットペッパービューティーはサロンの自社サイトへ誘導しない作りになっています。

つまり、店名と住所を手がかりに自分で検索して公式サイトを探し、そこからメールアドレスや問い合わせフォームを拾い直す作業が別途必要です。この補完作業が、リスト作成で一番時間を食う部分です。

3. 新規オープン店で絞り込めない

アットホームから不動産会社のリストを作る記事では「新規掲載された店舗を狙う」という攻略が有効でした。ホットペッパービューティーでは、これができません。

検索条件を93個すべて確認しましたが、開業日や掲載開始日で絞り込む条件は存在しませんでした。検索結果に出てくる「新規」の表記は、初回来店の客向けクーポンを指すもので、店舗の新しさとは無関係です。オープン直後で備品や集客サービスを探している店を狙いたい場合、別の情報源が必要になります。

4. 掲載店は既に営業を受けている

これは推測ではなく構造の話です。ホットペッパービューティーは有料掲載のメディアなので、掲載しているサロンはリクルートの営業担当と接点があります。加えて、検索して一覧化しやすい作りなので、他社も同じリストを持っている可能性があります。

対策は2つです。ひとつは前述の絞り込みで、他社が当たっていない切り口(取扱ブランド、席数、個室の有無)から入ること。もうひとつは、ホットペッパービューティーに載っていない店も併せて集めることです。

ホットペッパービューティーに載っていない美容室をどう集めるか

67,000店以上とはいえ、これは有料掲載メディアです。掲載料を払っていない個人サロンや、面貸し・シェアサロン、予約が埋まっていて集客を必要としていない店は載っていません。

代表的な代替の情報源が2つあります。

Googleマップは、掲載料が不要なので個人サロンも含まれます。ただし営業時間や電話番号の更新は店側に任されているため、情報の鮮度に差が出ます。詳しくはGoogleマップから営業リストを作る方法にまとめています。

Yahoo! BEAUTYは2023年5月に終了しています。過去の資料や記事でこのサービスが紹介されていても、現在は使えません。経緯はYahoo! BEAUTY終了後の代替手段にまとめました。

実務としては、ホットペッパービューティーで「掲載料を払える体力のある店」を、Googleマップで「掲載していない店」を集め、重複を除いて合算するのが現実的です。

手作業とツール、どちらで集めるか

391件を手作業で集める場合の目安を出します。1店舗の詳細ページを開いて項目を転記するのに2〜3分かかるとすると、391件で13〜20時間です。3日仕事になります。

ただし、絞り込みを使って34件(ケラスターゼ取扱)まで絞れば1〜2時間で終わります。まず絞り込みを試して、それでも件数が多いときにツールを検討する、という順番が無駄がありません。

手作業の具体的な手順は手作業で営業リストを作る方法にまとめています。

収集ツールの使い分け

美容系ポータルからの収集に対応したツールは複数あります。用途で向き不向きが分かれるので、軸を整理します。料金は改定が入るため、各社の公式ページでご確認ください。

タイプ向いている使い方注意点
U社(ポータル特化型)対応ポータルが決まっており、そこから素早く大量に集めたい月間の収集件数に上限がある。対応外のサイトは集められない
K社(多サイト対応型)複数のポータルを横断して集めたい設定項目が多く、初期の習熟に時間がかかる
IZANAMI(Web横断型)ポータルに載っていない店も含めて広く集めたい。不足項目を自動で補完したいWindowsアプリのためパソコンの起動が必要。収集に時間がかかる

IZANAMIは、集めた店名と住所をもとにインターネット上を横断して検索し、電話番号・メールアドレス・問い合わせフォームのURLなど、掲載元にない項目を探して補完します。前述した「公式サイトを自分で探し直す作業」を自動化する、という位置づけです。収集件数に上限はありません。

一方で弱点もはっきりしています。Windowsアプリなのでパソコンを起動しておく必要があり、Web横断で探しにいく分、収集には時間がかかります。今日中に数千件が必要という使い方には向きません。

そして、美容室だけを狙うと決まっているなら、ポータル特化型のツールでも十分です。IZANAMIが有利になるのは、美容室に加えてネイルサロン、エステ、整体、フィットネスなど業種をまたいで集めたい場合や、ポータル未掲載の個人店まで拾いたい場合です。

料金と収集の仕様は料金プランのページに掲載しています。他のツールとの比較は営業リストを無料で収集できるツール7選もあわせてご覧ください。

ホットペッパービューティーの営業リストに関するよくある質問

ホットペッパービューティーからメールアドレスは取得できますか?

できません。22店舗の詳細ページを確認しましたが、メールアドレスの掲載は0件でした。メールでアプローチしたい場合は、店名と住所から公式サイトやSNSを検索し、そこから問い合わせ先を探す作業が別途必要になります。

ホットペッパービューティーで営業リストを作るのに、何件くらい集められますか?

エリア単位では350〜800件程度です(都心の主要エリア、ヘアサロンのみ、2026年8月時点の実測)。全国のヘアサロン掲載数は67,000店以上ですが、実務では絞り込みを使って数十件〜数百件の単位に落とし込むほうが成果につながります。

美容室以外のリストも作れますか?

作れます。ホットペッパービューティーにはネイル、まつげ、エステ、リラクゼーションのカテゴリがあり、リラク・エステなどで108,000店以上が掲載されています(2026年4月時点)。ヘアサロンより掲載数は多く、絞り込み条件はカテゴリごとに異なります。

収集ツールを使って自動で取得しても問題ありませんか?

各サイトの利用規約を確認したうえで、サーバーに過度な負荷をかけない範囲で利用してください。公開されている情報であっても、取得方法や利用目的によっては制限がかかる場合があります。判断に迷う場合は、掲載元に確認するのが確実です。

席数やスタッフ数は営業でどう使えますか?

提案内容の出し分けに使えます。セット面4席以下の店はオーナーが現場に立っていることが多く、決裁が早い代わりに予算が限られます。15席以上の店は予算がある一方、決裁に人数が絡みます。電話をかける前に規模がわかっていれば、最初のひと言を変えられます。

まとめ

  • ホットペッパービューティーのヘアサロン掲載数は67,000店以上(リクルート調べ・2026年4月時点)。エリア単位では350〜800件程度
  • 22店舗を実測したところ、電話番号・住所・営業時間・定休日・席数・スタッフ数は全店で取得できた
  • メールアドレスは0/22、公式サイトのURLは0/10。電話または郵送が前提になる
  • 絞り込み条件は93種類。取扱ブランドや席数で絞れるため、件数を追うより精度を上げる使い方が向いている
  • 開業日で絞る条件はないため、新規オープン店を狙う用途には使えない
  • ポータル未掲載の店まで拾いたい場合は、Googleマップなど別の情報源との併用を検討する

参考・出典

調査条件

  • 調査日:2026年8月31日
  • 掲載件数:ヘアサロンカテゴリの検索結果に表示される件数を各エリアで取得
  • 項目の掲載状況:新宿・高田馬場・代々木エリア(391件)の検索結果上位22店舗の詳細ページを確認
  • 外部リンクの有無:同エリア上位10店舗の詳細ページを確認
  • 絞り込み件数:新宿・高田馬場・代々木エリアで各条件を単独で指定した際の表示件数

掲載件数は日々変動します。数字は調査時点のものとしてご参照ください。