複数サイトの項目を比較する画面

「資本金1000万円以下」「従業員20名以下」のように、会社の状態で営業先を絞りたい。問い合わせで増えているのは、この種類の条件です。業種や地域だけで集めると、会社の規模がばらつきます。小さな会社に売りたいなら、収集元の時点で資本金・従業員数が載るかを先に見る必要があります。

IZANAMI は複数の収集元から営業リストを作れます。ただし、どのサイトでも資本金と従業員数が同じように取れるわけではありません。この記事では、既存記事に残っている項目別の実測値だけを使い、資本金・従業員数で絞る営業リストに向く収集元を整理します。

結論を3行で
・資本金と従業員数を両方見たいなら、発注ナビ、エミダス、マイナビ新卒、クリエイト転職が候補になる
・求人サイトでも、リクナビ新卒、NIKKEI MESSE、求人アルゾWEBのように企業規模の項目が無いものがある
・集めたあとに資本金の単位と従業員数の表記をそろえ、Excelなどで条件フィルターをかける

小さな会社へ営業するなら、最初から「小さな会社だけが載るサイト」を探すより、資本金・従業員数の列が埋まりやすい収集元を選び、CSVに出してから絞るほうが扱いやすいです。実測では、資本金・従業員数が全件に近いサイトもあれば、記事に記載が無いサイトもありました。

資本金・従業員数が載る営業リストを実測で比べた

複数サイトの項目を比較する画面

下の表は、IZANAMIサイト内の既存記事にある「項目別の取得率」を、資本金・従業員数を中心に並べたものです。分母がサイトごとに違うため、必ず「何件中何件」で見てください。記事に資本金・従業員数の件数が書かれていないものは「記事に記載なし」としています。これは「取れない」という意味ではありません。

収集元確認件数資本金従業員数設立代表者見方
発注ナビ会社ページ40件40 / 4040 / 4040 / 4040 / 40システム開発会社に絞るなら強い。規模情報も全件(資本金・従業員数は記事で1行にまとめて40/40)。
エミダス会社ページ20件19 / 2020 / 20記事に記載なし0 / 20製造業の会社規模で絞りやすい。代表者名は項目が無い。
マイナビ新卒企業ページ34社32 / 3431 / 3430 / 3410 / 34新卒採用企業の規模情報が厚い。代表者名は弱い。
クリエイト転職求人ページ30件26 / 3027 / 3029 / 3028 / 30関東の地場企業を規模情報つきで集めやすい。
イーアイデム求人ページ30件5 / 303 / 3010 / 302 / 30企業概要の文章中に混ざる。規模条件だけで使うには弱い。
リクナビ新卒企業ページ40社項目なし項目なし項目なし40 / 40代表者名は強いが、企業規模の項目は載っていない。
NIKKEI MESSE出展者ページ42件項目なし項目なし項目なし項目なし展示会出展企業の窓口は強いが、規模情報は無い。
求人アルゾWEB求人ページ32件項目なし項目なし企業概要の文中項目なし茨城の地域求人としては使えるが、規模条件には不向き。
Baseconnect件数実測なし項目あり項目あり項目あり項目あり記事には取得項目として掲載。取得率の実測は無し。
doda 企業検索件数実測なし項目あり項目あり項目あり項目あり保存項目として掲載。取得率の実測は無し。
マイナビ転職件数実測なし項目あり項目あり項目あり項目あり保存項目として掲載。取得率の実測は無し。
エン転職件数実測なし項目あり項目あり項目あり項目あり保存項目として掲載。取得率の実測は無し。
フロム・エー ナビ求人ページ34件記事に記載なし記事に記載なし記事に記載なし32 / 34会社名・店舗名・代表者に強い。規模情報はこの記事内では未確認。
DOMO!NET求人ページ27件記事に記載なし記事に記載なし記事に記載なし記事に記載なし静岡など地域求人の母数確認向き。規模情報はこの記事内では未確認。
法人情報データベース新設法人向けの記事記事に記載なし記事に記載なし全件(設立・番号指定日)項目なし国税庁の法人番号データが出どころ。電話・ホームページ・メール・代表者は無い。新設法人の母集団向けで、規模条件には使えない。

この表だけを見ると、企業規模で絞る営業リストは「発注ナビ」「エミダス」「マイナビ新卒」「クリエイト転職」が先に候補になります。発注ナビは40件の実測で資本金・従業員数・設立・代表者がすべて40/40。エミダスは社員数20/20、資本金19/20。マイナビ新卒は資本金32/34、従業員数31/34。クリエイト転職は資本金26/30、従業員数27/30です。

一方で、代表者名に強いサイトが、資本金・従業員数に強いとは限りません。リクナビ新卒は代表者氏名が40/40ですが、資本金・従業員数・設立年・売上高は載っていません。フロム・エー ナビも代表者は32/34ですが、検索で確認できた既存記事の範囲では資本金・従業員数の件数は書かれていませんでした。

「小さな会社に営業したい」という目的なら、代表者名より先に、資本金と従業員数の列が埋まるかを見ます。代表者名はDMの宛名に効きますが、会社規模で切る条件そのものにはなりません。最初に規模で絞り、そのあと代表者名・電話番号・URL・メールの補完を考える順番のほうが、リスト設計は崩れにくくなります。

資本金・従業員数つき営業リストを小さな会社に絞る手順

表記を整えて会社を絞る作業

収集元を選んだら、次はCSVを開いて絞り込みます。ここでいきなり「1000万円以下」でフィルターすると、表記ゆれで漏れます。資本金は「1,000万円」「10,000千円」「0.1億円」のように単位が変わります。従業員数も「20名」「20人」「約20名」「企業全体20人」のように混ざります。

  1. 資本金の列をコピーして、作業用の「資本金_円」列を作る
  2. 「万円」「千円」「億円」などの単位を円にそろえる
  3. 従業員数の列をコピーして、作業用の「従業員数_数値」列を作る
  4. 「名」「人」「約」「企業全体」などの文字を外し、数字だけにする
  5. 空欄と不明を別に残す
  6. Excel、Googleスプレッドシート、またはCSV処理で条件フィルターをかける

条件が「資本金1000万円以下・従業員20名以下」なら、作業用列を使って「資本金_円が10,000,000以下」「従業員数_数値が20以下」で絞ります。空欄をどう扱うかも先に決めます。空欄を除外すると精度は上がりますが、候補数は減ります。空欄を残すと母数は増えますが、後で補完が必要です。

実務では、まず「両方そろっている会社」だけで小さく始めます。たとえばマイナビ新卒なら、資本金32/34、従業員数31/34です。34社中の大半で規模条件を見られます。クリエイト転職なら、資本金26/30、従業員数27/30です。発注ナビなら、40/40で両方見られるため、最初の検証には使いやすいです。

資本金の表記ゆれは、この記事では細かく説明しません。既存記事の 営業リスト整理をAIで効率化する方法 と 千円単位の読み方の記事 に任せます。ここで大事なのは、収集前ではなく収集後に、同じ列の中で単位をそろえることです。

資本金だけで小さな会社を判断しないことも大切です。資本金が小さくても従業員が多い会社はあります。逆に、資本金が大きくても小人数で運営している会社もあります。営業先として「小さな会社」を見たいなら、資本金と従業員数の両方で見るほうが安定します。

資本金・従業員数が載らない営業リストの扱い

不足した企業情報を補完する流れ

資本金・従業員数が載らないサイトを、すぐに捨てる必要はありません。リクナビ新卒は資本金・従業員数の項目がありませんが、代表者氏名は40/40です。NIKKEI MESSEは資本金・従業員数がありませんが、42件の実測でメール32/42、担当部署35/42です。求人アルゾWEBは企業規模の欄が無い一方、茨城の地域求人として母数を作れます。

ただし、会社規模で絞る記事の主役にはしにくいです。資本金・従業員数の条件があるなら、最初の収集元は規模情報の記載率が高いものを選びます。載らないサイトは、別の目的で使います。代表者名を足す、展示会出展企業を拾う、地域の求人企業を補完する。このように役割を分けます。

空欄の多いリストは、データ補完機能 に回します。会社名、住所、URLなどを起点に、足りない電話番号・メール・問い合わせフォーム・企業情報を補う考え方です。補完で全部が埋まるわけではありませんが、規模情報が無い収集元をそのまま捨てるより、使える行が増えます。

補完の前にやることは重複除去です。求人サイトは同じ会社が複数の求人を出すことがあります。クリエイト転職の記事では、一覧200件でユニーク79社と書かれていました。会社名と住所で重複を落としてから補完しないと、同じ会社を何度も調べることになります。

空欄の扱いは、営業の目的で変わります。電話営業なら、資本金が空欄でも電話番号があれば使える場合があります。小規模事業者向けのSaaSや士業サービスなら、従業員数が空欄の会社を残し、所在地・業種・サイト内容で見ていく運用もあります。反対に、補助金や研修のように対象規模が厳密な商材なら、空欄は後回しにしたほうが安全です。

資本金・従業員数で営業リストの収集元を選ぶ

目的別に収集元を選ぶ判断図

目的別に見ると、選ぶ収集元は変わります。小さなIT会社やシステム開発会社に営業したいなら、発注ナビが先に来ます。既存記事では会社ページ40件を見て、資本金・従業員数・設立・代表者がすべて40/40でした。対応システムや技術で絞れるため、「小規模な開発会社に営業したい」という条件に合わせやすいです。

製造業に営業したいなら、エミダスが候補です。20社の実測で社員数20/20、資本金19/20です。年間売上高は7/20、電話・FAXは11/20でした。電話が空になる会社もあるため、連絡先は補完前提になりますが、工場の規模感を見ながらリスト化しやすい収集元です。

採用・研修・人材系の商材なら、マイナビ新卒とクリエイト転職を見ます。マイナビ新卒は資本金32/34、従業員数31/34、設立30/34。クリエイト転職は資本金26/30、従業員数27/30、設立29/30、代表者28/30です。新卒採用企業と中途求人企業では会社の性質が違うので、同じ「小さな会社」でも営業文面は分けます。

代表者名つきのDMが目的なら、リクナビ新卒やフロム・エー ナビも候補になります。リクナビ新卒は代表者氏名40/40、フロム・エー ナビは代表者32/34です。ただし、今回のテーマである資本金・従業員数による絞り込みでは主役ではありません。規模条件で切る収集元と、宛名を強くする収集元は分けて考えます。

展示会出展企業に営業したいなら、NIKKEI MESSEは別枠です。42件の実測で住所42/42、電話40/42、メール32/42、担当部署35/42でした。資本金・従業員数はありませんが、出展者は商談の窓口を公開しているため、展示会テーマと商材が合うなら強いリストになります。小規模条件が必要なら、収集後に補完します。

料金面では、IZANAMIは月額7,800円、初期費用4,400円、収集件数無制限、2日間の無料トライアルがあります。インストールサポートも付きます。条件に合う収集元があるかを試す場合は、先に小さく収集してCSVの列を確認してください。料金は 料金プラン で確認できます。

資本金・従業員数で営業リストを作る弱点と対策

営業リスト作成の注意点を確認する人

この方法の弱点は、まず空欄です。資本金・従業員数が高い割合で載るサイトでも、すべての会社で埋まるとは限りません。マイナビ新卒は資本金32/34、従業員数31/34です。クリエイト転職は資本金26/30、従業員数27/30です。条件を厳密にするほど、空欄の会社をどう扱うかが結果に効きます。

対策は、空欄を「不明」として残すことです。0や小さい数字に置き換えると、あとで間違えます。「資本金0円」なのか「未取得」なのかが分からなくなるからです。Excelで絞るときも、不明は別グループにし、必要なら補完に回します。

次の弱点は、表記ゆれです。資本金は単位が混ざります。従業員数も、全社人数、拠点人数、正社員数、パートを含む人数が混ざることがあります。営業先を選ぶための目安として使うなら十分でも、審査や契約条件のように厳密な判定には向きません。営業リストは「当てる先を絞る」ための道具であり、登記情報や公式資料の代わりではありません。

三つ目は、収集に時間がかかることです。IZANAMIはWindowsのパソコンで動かすため、収集中はパソコンを起動しておく必要があります。大量の収集を即日で終わらせる用途には向きません。夜間に回して翌朝CSVを見る運用のほうが現実的です。

四つ目は、収集元ごとの偏りです。発注ナビはシステム開発会社、エミダスは製造業、マイナビ新卒は新卒採用企業、クリエイト転職は求人掲載企業に寄ります。小さな会社全体を網羅するわけではありません。複数の収集元を使い、会社名と住所で重複を落としてから見る必要があります。

最後は、規約と公開情報の範囲です。この記事では、既存記事で紹介済みの収集元だけを扱っています。営業リストは公開情報をもとに作り、送信・架電・DMの運用では各法令と媒体のルールを確認してください。

資本金・従業員数つき営業リストのよくある質問

Q1. 資本金1000万円以下・従業員20名以下の会社だけを最初から集められますか?

この記事の実測比較では、収集後にCSVで絞る前提で書いています。発注ナビ、エミダス、マイナビ新卒、クリエイト転職のように資本金・従業員数の列が埋まりやすい収集元を選び、出力後に条件で切る方法が現実的です。

Q2. 資本金と従業員数のどちらを優先すべきですか?

資本金1000万円以下のような明確な条件があるなら、資本金と従業員数を同時にそろえます。片方だけで「小さな会社」を判断すると、資本金が小さくても従業員が多い会社が混ざります。

Q3. 代表者名が取れるサイトを選んだほうがよくないですか?

DMや手紙なら代表者名は効きます。ただし、代表者名が取れるサイトが企業規模に強いとは限りません。リクナビ新卒は代表者氏名40/40ですが、資本金・従業員数の項目はありませんでした。規模で絞る工程と、宛名を強くする工程は分けて考えるのが安全です。

Q4. 空欄の会社は削除していいですか?

最初の検証では削除して構いません。条件が明確なリストを小さく作るほうが、営業結果を見やすいからです。ただし、空欄は「対象外」ではなく「未確認」です。母数が足りない場合は、会社名・住所・URLを起点に補完してから再判定します。

Q5. 資本金・従業員数で絞れば成果は上がりますか?

成果は約束できません。規模で絞ると、提案のズレを減らせます。たとえば従業員20名以下の会社と、従業員300名の会社では、同じ採用支援でも刺さる話が変わります。リストの条件をそろえることで、営業文面と架電トークを合わせやすくなる、という使い方です。

資本金・従業員数で営業リストを絞るまとめ

「小さな会社に営業したい」ときは、業種や地域だけで集めると粗くなります。資本金・従業員数の列が埋まる収集元を選び、CSVに出してから条件で絞る。この順番にすると、リストの中身を説明しやすくなります。

実測値を見る限り、発注ナビ、エミダス、マイナビ新卒、クリエイト転職は、資本金・従業員数で絞る候補になります。リクナビ新卒、NIKKEI MESSE、求人アルゾWEBは、今回確認できた既存記事の範囲では企業規模の項目がありません。Baseconnect、doda、マイナビ転職、エン転職は取得項目として資本金・従業員数が書かれていますが、件数ベースの取得率は確認できませんでした。

大事なのは、空欄を無理に埋めたことにしないことです。確認できた数字だけで絞り、未確認は未確認として残す。足りない分は補完する。営業リストはこのくらい地味に扱ったほうが、あとで使えます。

調査条件:本記事の数字は2026年10月12日に、IZANAMIサイト内の既存記事から転記したものです。取得項目の件数は各記事の実測条件に従い、分母がサイトごとに異なります。資本金・従業員数の件数が記事内に見当たらなかったものは「記事に記載なし」、出典に項目が無いと書かれているものは「項目なし」としました。掲載内容は各サイト・各企業の更新により変動します。

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