アットホームで営業リストを作る方法

不動産会社向けに営業したいなら、アットホームの「不動産会社検索」はかなり使えます。全国の加盟店を地域から探せて、会社名・住所・電話番号まで確認できるためです。

ただし、アットホームだけを営業リストにすると1つ問題があります。同じリストを他社も簡単に作れることです。

この記事では、実際にアットホームで検索して「どこまでの情報が取れるのか」を確かめたうえで、営業リストとして使う手順と弱点、ツールで自動化する方法までをまとめます。

結論を3行で

1. アットホームの不動産会社検索では、電話番号・代表者名・免許番号まで公開されており、営業リストの材料としては十分です。

2. ただしメールアドレスは掲載されていません。実測した15社すべてで見つかりませんでした。

3. 誰でも同じ条件で検索できるため、リストが競合と重複します。差をつけるなら新規掲載店を狙うか、収集先を増やすかの2択です。

アットホームの不動産会社検索からは、会社名・住所・電話番号・FAX番号・代表者名・免許番号・営業時間・所属団体を取得できます。渋谷区だけで1,119件が該当し、取扱物件や営業年数で絞り込みも可能です。ただしメールアドレスは非掲載のため、メール営業に使うには別途補完が必要になります。

アットホームの不動産会社検索でできること

アットホームは不動産情報の総合サイトですが、物件検索とは別に「加盟店を探す」機能があります[1]。加盟・利用店数は63,487店(2026年8月1日現在)[2]。物件を探す一般ユーザー向けの機能ですが、営業する側から見れば、全国の不動産会社が自ら情報を掲載している名簿として使えます。

検索は市区郡名または駅名から行い、取扱物件の種別で絞り込めます。

実際に渋谷区で検索してみた

説明だけでは実態がわからないので、実際に操作して確かめました。

該当件数は1,119件

東京都渋谷区で検索したところ、該当件数は1,119件でした。1つの区だけでこの数字です。絞り込みの選択肢と件数は次のとおりでした。

絞り込み条件渋谷区の該当件数
賃貸アパート・マンション443件
中古マンション440件
事務所・店舗(貸)407件
中古一戸建て404件
土地375件
写真あり569件
土日も営業276件
オンライン相談可250件
駅徒歩5分以内243件
スタッフ紹介あり179件
開業・開店10年以上84件
複数店舗あり15件

営業リストの観点で使えるのは、後半の条件です。「開業・開店10年以上(84件)」で経営が安定した会社に、「複数店舗あり(15件)」で規模の大きい会社に絞れます。「オンライン相談可(250件)」はIT投資に前向きな会社の目安になります。

15社の店舗ページで取得できた項目

上位15社の会社ページを開いて、どの情報が載っているかを1社ずつ数えました。

項目掲載されていた社数
電話番号15 / 15社
営業時間・定休日15 / 15社
代表者名15 / 15社
免許番号15 / 15社
FAX番号14 / 15社
ホームページURL10 / 15社
メールアドレス0 / 15社

電話番号・代表者名・免許番号は全社で取得できました。テレアポやDMを前提にするなら、この時点で十分な材料がそろいます。実際の会社ページには、たとえば次のような形で情報が並んでいます。

  • 商号:(株)◯◯◯◯ 本店
  • 電話/FAX:03-◯◯◯◯-◯◯◯◯/03-◯◯◯◯-◯◯◯◯
  • 住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷◯丁目◯-◯
  • 代表者:◯◯ ◯◯
  • 免許番号:東京都知事免許(2)第◯◯◯◯◯◯号
  • 所属団体:(公社)全日本不動産協会会員

メールアドレスは載っていない

一方で、メールアドレスは15社すべてで掲載されていませんでした。問い合わせは専用フォーム経由になっており、アドレスそのものは公開されていません。

つまり、アットホームから作れるのは「電話・FAX・郵送で使えるリスト」です。メール営業やフォーム営業をしたい場合は、各社の公式サイトを別途調べて連絡先を補う工程が必要になります。ここは事前に知っておかないと、リストを作ったあとで手が止まります。

免許番号が全社に載っているのは地味に大きい

見落とされがちですが、免許番号が全件取得できるのは営業リストとして優秀です。正規の免許業者であることが確認できるうえ、カッコ内の数字は免許の更新回数を示すため、営業年数の目安にもなります。免許番号の読み方は宅建業者検索のやり方で詳しく解説しています。

アットホームから営業リストを作る3つの方法

方法向いているケース弱点
手作業で転記数十件程度の小規模1件3〜5分。100件で5〜8時間
収集ツールで自動化数百〜数万件を継続的に操作を覚える必要がある
リストを購入単発ですぐ欲しいとき情報が古い場合がある・他社と重複

渋谷区だけで1,119件ですから、東京23区や首都圏に広げれば数千〜数万件規模になります。手作業が成立するのは数十件までと考えたほうが現実的です。購入という手もありますが、鮮度と重複の問題は買った営業リストが使えない理由のとおりです。

収集ツールの使い分け

アットホームの掲載情報を収集できるツールは複数あります。特徴が異なるので、目的で選び分けるのが正解です。

タイプ向いているケース
ポータル特化型(U社など)アットホームなど特定ポータルの掲載情報を、確実に取りたい
多サイト対応型(K社など)複数のポータルからまとめて取得したい
Web横断型(IZANAMIポータル掲載企業に限らず、地域×業種で広く集めたい/メールアドレスやフォームURLまで補完したい

不動産会社だけを狙うなら、ポータル特化型のツールでも十分です。アットホームの掲載情報を取ることが目的なら、それ以上の機能は要りません。

一方、掲載媒体に依存せず営業先を広げたい場合や、アットホームでは取れないメールアドレス・問い合わせフォームURLまで欲しい場合は、Web横断型が向いています。データ補完機能で各社の公式サイトを巡回し、不足している連絡先を埋められるためです。

IZANAMI側の弱点も書いておくと、Windowsアプリなのでパソコンを起動しておく必要があり、収集そのものにも時間がかかります。「今日中に500件ほしい」といった用途には向きません。腰を据えて自動収集を回す使い方が前提です。

アットホームを営業リストにするときの弱点

冒頭で触れた問題に戻ります。

アットホームは、誰でも同じ条件で不動産会社を検索できます。営業リストとして使いやすい反面、同じ条件で検索すれば競合他社も同じリストを作れるという構造です。掲載企業から見れば、似た営業を繰り返し受けることになります。

これは記事の書き手の推測ではなく、検索機能の作りから導かれる構造上の話です。だからこそ、対策も構造で考えます。

対策1:新しく掲載された会社を狙う

新規に加盟した不動産会社は、まだ他社のリストに載っていません。差分モードのように前回の収集結果と比較して新規分だけを抽出できれば、競合が接触する前にアプローチできます。効果の理屈は新着掲載企業は受付突破率が4倍高い理由で解説しています。

対策2:収集先を増やして重複を減らす

アットホーム以外にも不動産会社の情報源はあります。

複数から集めて重複を除けば、1つのポータルだけでは届かない会社まで拾えます。逆に複数媒体に出している会社は、広告に投資している会社という判断材料にもなります。メールアドレス付きで作る方法は不動産会社の営業リスト収集完全ガイドにまとめました。

どの方法を選べばいいか

  • 数十件でいい/一度きり → 手作業で十分。ツールを入れる必要はありません
  • 不動産会社だけを数百件〜 → ポータル特化型の収集ツール
  • 業種や地域を広げたい/メール・フォーム営業もしたい → Web横断型の収集ツール
  • とにかく今日ほしい → リスト購入(ただし鮮度と重複は覚悟する)

IZANAMIは月額7,800円で収集件数は無制限、収集単価はおよそ0.1円です。差分収集を毎月回して鮮度を保つ使い方に向いています。詳細は料金プランをご覧ください。

よくある質問

Q1. アットホームから営業リストは作れますか?

作れます。実際に渋谷区で検索したところ1,119件が該当し、上位15社すべてで電話番号・代表者名・免許番号が公開されていました。テレアポやDMのリストとしては十分な内容です。

Q2. メールアドレスも取得できますか?

アットホームの会社ページには掲載されていません。実測した15社すべてで見つかりませんでした。メール営業に使うなら、各社の公式サイトから別途調べるか、補完機能を持つツールを使う必要があります。

Q3. どんな条件で絞り込めますか?

取扱物件の種別(賃貸/売買/事務所・店舗など)に加えて、「開業・開店10年以上」「複数店舗あり」「オンライン相談可」「土日も営業」などで絞れます。営業リストとしては、この後半の条件がセグメントに使えます。

Q4. アットホームとSUUMO、どちらから集めるべきですか?

両方から集めて重複を除くのがおすすめです。掲載媒体は会社によって違うため、片方だけでは取りこぼします。両方に出している会社は広告予算がある会社という判断材料にもなります。

Q5. 掲載企業は営業を受け慣れていませんか?

誰でも同じ条件で検索できる以上、リストが重複するのは避けられません。対策は、新規掲載の会社を優先すること、そして収集先を複数に広げて競合と違うリストを作ることです。

まとめ

アットホームの不動産会社検索は、営業リストの材料として実用的です。実測では電話番号・代表者名・免許番号が全社で取得でき、「開業10年以上」「複数店舗あり」といった絞り込みも使えました。

一方で、メールアドレスは取得できません。そして誰でも同じリストを作れる以上、そのまま使えば競合と同じ相手に同じ営業をすることになります。新規掲載を狙うか、収集先を増やすか——この2つのどちらかを組み込んで初めて、アットホームは武器になります。

まずは自社の営業エリアで検索して、何件が該当するかを確かめるところから始めてみてください。

参考・出典

  1. アットホーム加盟店を探す(アットホーム株式会社)
  2. 会社案内・加盟利用店数(アットホーム株式会社)

※本記事の実測値は2026年8月31日時点、東京都渋谷区での検索結果および上位15社の会社ページを確認したものです。掲載内容は変動するため、最新の情報は各サイトでご確認ください。